「また、感情的になってしまった」
「あとから振り返ると、どうしてあんなに動揺したんだろうと思う」
そんなふうに、自分の反応にあとから戸惑うことはありませんか。
自分を俯瞰して見る方法——それは、特別な才能でも、生まれつきの性格でもありません。
感情のただ中にいる自分から、少しだけ距離を取る「練習」です。
「自分を俯瞰して見る」とは、感情から少し距離を置くこと

俯瞰視点というと、なんだか難しそうに聞こえるかもしれません。
でも実際は、とてもシンプルなことです。
今、怒っている自分、悲しんでいる自分、焦っている自分。
その「自分」を、少し上から、あるいは少し離れた場所から眺めているもう一人の自分をつくること。それだけです。
感情そのものを消す必要はありません。
感情に「飲まれるか」「飲まれないか」、その違いだけなのだと、わたしは思っています。
なぜ、自分を後回しにしてきた人ほど「俯瞰」が難しいのか

わたし自身、長いあいだ、自分の気持ちより、まわりの状況や相手の気持ちを優先することに慣れていました。
環境が変わるたびに、「今はしかたない」「わたしが我慢すればいい」と、自分の感情を確認する前に飲み込んでしまう。そんな癖がありました。
自分を後回しにする習慣がついていると、そもそも「今、自分がどう感じているか」に気づくこと自体が難しくなります。
感情に気づけなければ、俯瞰することもできません。
俯瞰は、感情に「気づく」ところから始まるからです。
だからこそ、自分を後回しにしてきた人ほど、俯瞰視点を持つ練習が必要で、そして持てたときの変化も大きいのだと感じています。
俯瞰視点を身につける5つの具体的な方法

① 感情に名前をつける(実況中継法)
感情が動いたその瞬間に、「あ、今わたし、イライラしてる」「今、不安になってる」と、心の中で実況してみます。
感情に名前をつけるだけで、感情と自分のあいだに、少しだけ隙間が生まれます。
②「もう一人の自分」に語りかける
信頼できる友人が隣にいたら、今の自分になんと声をかけてくれるだろう。
そんなふうに、自分自身にもう一人の視点から話しかけてみます。
「大丈夫、よくがんばってる」でも「ちょっと休んでいいよ」でも構いません。
③ 紙に書き出して距離を取る
頭の中だけで考えていると、感情と思考が混ざり合ってしまいます。
今感じていることを、そのまま紙に書き出してみると、それを「読む自分」という俯瞰の立場が自然に生まれます。
④「これは一時的な感情」と口に出す
強い感情ほど、「ずっとこのままだ」と錯覚しやすいものです。
「これは今だけの感情」と声に出す、あるいは心の中でつぶやくだけで、感情の波に飲まれにくくなります。
⑤ 深呼吸して、身体の感覚に意識を向ける
感情が強いとき、思考で対処しようとするとかえって空回りすることがあります。
そんなときは、呼吸や、肩の力、手のひらの感覚など、身体に意識を戻してみてください。
身体に意識を向けている時点で、すでに少し、感情から離れた場所に立っています。
俯瞰視点が身につくと、何が変わるのか

俯瞰視点は、感情を否定するためのものではありません。
むしろ、感情をきちんと感じたうえで、それに振り回されて自分を見失わないための視点です。
俯瞰する練習を重ねていくと、「反応する自分」と「選ぶ自分」を、少しずつ分けられるようになっていきます。
とっさに動揺しても、そのあとで「じゃあ、わたしはどうしたいんだろう」と、自分に戻ってこられるようになる。
それが、俯瞰視点を持つということなのだと思います。
あなたは今、感情に飲み込まれていませんか?

ここまで読んでくださったということは、きっと、自分の感情の動きに、心当たりがあるのだと思います。
誰かのために、状況のために、自分の気持ちを後回しにしてきた時間が長いほど、「今、自分がどう感じているか」に気づくことは、簡単ではありません。
それでも、少しずつでいいのです。
今日一日の中で一度だけでも、「あ、今こう感じている」と、自分の感情に気づく瞬間を持てたら、それはもう、俯瞰の第一歩です。
あなたは今日、どんな感情を、飲み込まずにいられそうですか。
同じように、自分の気持ちを後回しにしてきた方のために、「お金の不安をやさしく手放す講座」を作っています。
感情に気づき、自分の軸を少しずつ取り戻していくための場所です。
よろしければ、覗いてみてください。
